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鍼灸治療

なぜ鍼治療で効果が現れるのか

鍼灸の効果を実感できる理由として考えられるのが、βエンドルフィンによる作用です。鍼灸治療を受けると、神経伝達物質のひとつであるβエンドルフィンが身体の中で放出されます。

βエンドルフィンは、痛みを抑える鎮痛効果や、免疫力の向上、心地良さを与えるなど、神経に直接作用します。また、身体への負担やストレスを軽減し、内臓の働きや筋肉の動きを正常にし、機能を最大限に高め、新陳代謝を活発化していくことにもつながります。

自律神経を調整する鍼灸

また、鍼灸治療は自律神経の調整を行うことも得意としています。自律神経は、主に内臓などの身体の働きを担っています。意識しなくても、交感神経と副交感神経という2つの神経のバランスで正常に身体の中を動かすことができています。

実は、自律神経は、本当の意味で無意識で働いているわけではありません。人間がリラックスしたりストレスを受けることにより、働きが良くなることも悪くなることもあります。この自律神経の働きにより、呼吸や消化・吸収活動を行い、ホルモンが分泌され、新陳代謝を正常に行うことができるのです。心身ともに良い状態へ導くためには、この自律神経の働きを整えることがカギとなります。3) 4)

しかしながら、この自律神経は目に見えないものであり、無意識に日々のストレスを溜め込んでしまうことで、じわじわと体調の異常やトラブル、精神的な症状を引き起こすこととなってしまいます。現代社会では、仕事の拘束時間が長く、通勤でも体力を消耗し、さらにパソコンやスマートフォンなど持ち歩くことで、気持ちの休まる暇が少なくなっています。ひどくなってしまう前にうまく気づけると良いのですが、人はなかなか自分自身のことは顧みず、気づいたときには手遅れ=病気となってしまうことがあります。

病が表面に現れる前に治す「未病治」とは

「未病治(みびょうち)」という言葉が東洋医学にはあります。意味は、病気にかかる前に治す、ということです。この未病治という概念を持って、体のメンテナンスを行う方法の一つが鍼灸治療です。長い間、中国で培われ日本に渡った後、鎖国で中国や諸外国との国交が制限されている間に、独自の発展を遂げました。日本独自の施術方法として、杉山和一が考案したと言われている鍼の施術を行う際に使用する「鍼管(しんかん)」が挙げられます。これにより、管の中を通して鍼を行うことで刺す時に生じる痛みを和らげることができ、より細い鍼を使用することができるようになりました。また、鍼だけではなく日本では温める作用のあるお灸を積極的に取りいれて、施術時の痛みや怖さの緩和も行われています。

最後に鍼灸をより身近に感じていただけるよう、鍼灸と西洋医学、医師と鍼灸師の違いについて、それぞれ簡潔に説明したいと思います。

鍼灸と西洋医学の違い

例えば、西洋医学の場合、頭痛の症状が起こった際、それに対して効果のある薬が処方されます。それに対して鍼灸の場合は頭痛に効くツボに鍼を刺したり、その原因が首・肩の凝りから来るものであれば、そこにマッサージをしたりもします。場合によっては生活習慣などの改善もお願いします。

西洋医学との大きな違いはその痛みや病気の原因に対してアプローチするところではないでしょうか? また、治療時間も鍼灸の場合は比較的長くとることができます。当院では一人の患者さんの治療時間が大よそ40分~50分ぐらいかかります。


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